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失われし書庫
 元警察官で現古書店主のクリフ・ジェーンウェイが活躍する、ジョン・ダニングの人気シリーズの第3作。安く買おうとずっとブックオフで探していたのですが見つからず、大塚駅前のあおい書店で売っていたので新品で買いました。このあおい書店大塚店には、クリフのシリーズが4巻揃っていて驚きました。担当者がお好きな方と見た。好印象です。

R・バートンの稀覯本を入手して一躍時の人となった古本屋クリフを、それは私の書庫から盗まれた本だと主張する老婦人が訪れた。彼女の祖父はバートンと交流があり、献本で埋め尽くされた一大書庫を持っていたが、祖父の死と同時に騙し盗られたという。彼女の頼みで失われた蔵書の探索を始めた矢先、クリフの周囲で強盗殺人が。だが元刑事のクリフの勘はこれは計画的犯行だと告げていた…本好き垂涎の古書蘊蓄ミステリ。

1作目では古書の総合的な蘊蓄が満載で楽しめたし、2作目は印刷のことにまで踏み込んで読ませ、そしてこの3作目ではリチャード・バートンの空白の時期を、ダニングが魅力的に描いて見せ、作家としての力を感じます。
登場人物も皆魅力的。それらが絶妙に絡み合うストーリーもとても良く練られていて、物語の中にグイグイと引き込まれました。こちらの想像を気持ちよく裏切ってくれるラストにも唸ります。

本の蘊蓄は前作までより控えめですが、とはいえ本好きにはたまらないセリフなどが多く、非常に楽しめます。相変わらず巧いです!
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